ブログをご覧の皆さん、こんにちは!

マインドアーキテクチャーの文野義明です。


ホメオスタシスとは、私たちが良く知るように生体の恒常性を担保する極めて重要な機能です。

暑ければ汗をかき、寒ければ産熱する、物理に対して起こる機能です。

本来は物理にのみ働くものでしたが、人間の脳が進化しすぎたために情報空間にまでその到達範囲が広がっています。

これは進化論ベースの言い方です。
なので、いつの間にかホメオスタシスが表れたように感じますが、ホメオスタシスはわいて出たものではありません。

もっと大きな議論として、生命そのものがホメオスタシスであるという理解はなかなかに示唆に富むものです。

福岡先生が生命の本質であると主張する動的平衡とは、寸分違わずこのホメオスタシスのことを分子生物学的に主張していると感じます。

ホメオスタシスとは生命そのものであり、生命現象をこの世に留めるだけのパワーで私たちを現状に縛りつけているのなら、私たちがホメオスタシスの抵抗に苦しめられるのは仕方ないように思います。


そう考えるとゴール設定の持つ意味は、極めて偉大です。

生命現象がある系から別の系に能動的に移動するための唯一の手段であるからです。


ホメオスタシスが私たちを何処へもいかせないように、同じ場所にとどまらせるように、何でもやるというのはよく知られた事実ですが、口で事実を主張することと、実際に経験してうちひしがれるのとでは、その持つ意味合いが全くもって変わります。

悠々自適、順風満帆なゴールへの道のりが、ある日突然瓦解します。

最初は何かに取り憑かれたかと錯覚するほど、いつも通りの仕事でイージーミスを連発し、肝心なところで馬力が効かず、強烈な倦怠感と疲労感に苛まれて崩れ落ちるように床に入ります。

『今日は俺らしくない』、『私らしくなかった』、そんな教科書通り忠実に実行したアファメーションでは、さざ波すら起こりません。

ホメオスタシスは、ある均衡点を中心にとどまらせる機能であることを思い出すと、そこで初めて自分は本当は変わりたくなかったのだと知るわけです。


ホメオスタシスの抵抗は非常に強力です。

生真面目に努力してきた人間からすれば、それは反逆以外の何ものでもありません。


そのとき私たちが出来るのは、自分をきちんと見つめることだけです。

特別気持ちを昂ぶらせて、無いエネルギーを無理に消費することはありません。

きちんと自分をみつめることだけで、複雑に絡まったホメオスタシスの糸が解けます。